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粳間剛先生の講演会に行ってきました!(主催:脳卒中 OT 研 究会 PlusOne)

5月20日日曜日、岐阜県じゅうろくプラザで開催された
粳間剛先生の講演「邪道な脳画像診断養成講座」に助手として参加させていただきました!
(主催:脳卒中 OT 研究会 PlusOne)
粳間剛先生は、リハビリテーションの専門医を取得されており、
高次脳機能障害、発達障害、認知症の専門家として医師として活動しながら、
「粳間メンタルリハビリテーション研究所」の所長をされています。

コメディカルのための邪道な脳画像診断養成講座

高次脳機能障害・発達障害・認知症のための邪道な地域支援養成講座


コメディカルのための邪道な脳画像診断養成講座

コメディカルのための邪道な脳画像診断養成講座

という本を出版されており、
この二冊の本の内容を中心に、公演されました
高次脳機能障害、発達障害、認知症と聞くと、
全然別のものでは?と思われるかもしれません
それぞれの年齢や症状は異なりますが、
これらに共通するのは「脳の病気やケガで頭の働き*が悪くなっている」ということです(高
次脳機能や認知機能と呼ばれるもの)。粳間先生は、これら疾患群のどれか1つしか、通用
しない治療法やアプローチではなく、これらの疾患に共通する治療法を研究されています。
午前は脳血管性認知症やくも膜下出血などの具体的な病気の例を挙げながら脳画像の話、
午後は、ストレスを軽減する方法や痛み、共感について講演されていました
午前のテーマで中心に話されていたのは、「量の原理」です。
複雑で高次な機能ほど脳全体で行われています。社会生活能力などの高度な能力になるほ
ど、病変部位と症状の相関は希薄になるので、画像診断するときに、部位よりも破壊され
た脳の量が重要になってくるというものです。どのようにして、各疾患の脳損傷の量(あ
るいは正常脳の量)を画像で推定するのか、その方法を解説されました。
量の原理の解説以外にも、脳外傷は怪我なので出血する、この出血所見は急性期の評価に
役立つ脳画像(CT,MRI-FLAIR/DWI)では全て白くうつる。よって、「急性期は全部白と覚え
るのがよい」という話もありました。
このように教科書のように難解な言葉ではなく、噛み砕いて説明されていたので、わかり
やすかったです。
ちなみに、通常の CT や MRI では脳外傷の出血所見は過小評価されるので、出血は能力評
価の指標になりにくく、実際には萎縮の程度を評価するほうが役に立つという話もされて
いました。
もっと詳しく知りたい方はこちらを参照ください。
(脳外傷と量の原理について)

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午後のテーマで心に残った話を紹介します。
1つ目はレーズンエクササイズです。

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悩み事があるとき、自分自身の内面に注意がいってしまい、精神がより病んでしまいます。
注意を外向きに向けると気持ちが楽になるそうです。
レーズンをネタにして、視覚・嗅覚・聴覚・味覚・触覚・内受容感覚を順番に使い、注意
を向けていきます。
例えば視覚であったら、レーズンがどんな形か?
嗅覚であったら、どんなにおいか?
注意をむけて、感じていきます(その際にコメントをすると注意が内向きになってしまう
のでコメントしてはだめです)
病んでいる人はご飯を食べているときも仕事について考えてしまいます。
これでは精神がより追い詰められてしまうので、
グルメリポーターのように
「うまい!なんて美味しいラーメンなんだ! やっぱり尾道ラーメンは並んだかいあった
な!ちゃーしゅう大きい」
みたいな感じで実況中継しながら食べたり、
一人で部屋にこもって勉強や仕事するときも、
「今脳神経勉強しています。くも膜下出血はバットで殴られたような、今までに経験した
ことのない頭痛だそうですね」という感じで解説していくのもありです。
スポーツは言語聴覚のワーキングメモリーを使わないので、特に水泳や歩行は自分の内面
に注意がいってしまい気をつけなければ病む可能性があるそうです。
部活動で、よく声出しがありましたよね?
だるいしんどいのどかれるっていう思いもあったと思います。
でも、声出しによって言語聴覚のワーキングメモリーを使うので自分自身の内面に注意が
いかなくなります。声出しには精神が健全になるというメリットもあったみたいですね。
旧時代的かとおもったらそう考えると合理的なものなので声を出していきましょう笑!
注意を外向きに向ける工夫については書籍をご購入していただくか、
粳間先生のブログ記事を御覧ください

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2つ目に心に残った話は、共感です。
よく医療現場においては患者に共感が大事だと言われています。
しかし共感だけした場合どうなるでしょうか?
喫煙外来のケースを考えると、患者はタバコ吸いたいからやめたくない、ニコチンパッチ
めんどくさいっていう思いがあると思います。患者に共感だけすると治療ができなくなっ
てしまいます。注射の場合でも、注射が痛いっていう患者の気持ちに共感しすぎると注射
できなくなってしまいます。
共感だけでなく、「社会視点」の支援が大事です。
喫煙のケースであれば、本人が肺がんになることや、
喫煙することによって、家族や周りの人が受動喫煙で健康が損なわれることなどです。
患者の病気が辛いという気持ちに共感することはもちろん大切ですが
プラスアルファとして社会の目を加えることで医師は治療を行うことができます。
2つ目に心に残った話を紹介します
共感の礎は、「注意」「感情」「記憶(体験)」を共有する事だそうです。
まず、「注意を共有すること」の例として、星の王子様の作者、デグジュベリの言葉を引用
されていました

愛するということはそれは互いに見つめ合うことではなく、一緒に同じ方向を見つめるこ
とである アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
次に、「感情を共有すること」の例として、「情動の伝染のメカニズム*」に関わる最新の科
学的知見を説明していました。(あくびの伝染や、夫に妻のつわりがうつる(couvade 症候群)
メカニズムなど)。
そして親しい人と共感することはこころの痛みを軽減することにつながるそうです。
一例としてスキンシップをとりあう、手をつなぐことを紹介されていました。
詳しくは粳間先生のブログを御覧ください

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最後に
リハビリテーションに触れる機会がなく、色々と疑問に思っていたことを質問させていた
だいたのですが、わかりやすく教えていただきました。
医療者として必要な共感について知れる素敵な機会だったと思います。
粳間剛先生、ありがとうございました。

 

 

高次脳機能障害・発達障害・認知症のための邪道な地域支援養成講座

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